友達の選別
私は大学で東京に出た。
入学してから友人にも恵まれ、毎日授業に出て、アルバイトをし、旅行をし、ぬるい大学生生活を謳歌してきた。
それがこの1年、遊びに行く人はとにかく減った。
ようやく私は、友人から「個」として見られていたのではなく、「組織の中の個」として見られていたことに気がついた。
「バイト先のメンバーで飲むから」
「サークルの子の誕プレ買いに行くため」
「クリスマスは中学のメンツで集まって飲み明かそう」
私が忙しなく顔を出していた人付き合いは、「私に本当に来てもらいたい」というよりは「このコミュニティーなら呼ぶっしょ」というノリのもと誘われていたのだ。
なんか、寂しいな。
だから私は、寂しくないように、一人一人と向き合おうとした。
LINEの友達リストを見て、片っ端から「久しぶり〜!今度ご飯行こうよ〜〜」と投げかけるつもりだった。
でも手が進まない。
だって、サシでご飯に行ける人って、なかなかいないから。
何人かでなら余裕で話せるけど、2人って厳しくない、、?と思ってしまうから。
結果誘えたのはたった4人。
でもまあ、こういうもんなのかな。
この4人を大切に、大切にしていくのが一番なことなのかもしれないな。
私はこの子たちを「個」で見ているし、それはきっと組織の中だからとか、関係ない。
人間関係を洗い流して、それでも降り落ちなかった頑固な君たち。
これからもよろしくね。